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「Bubble.is」は現在最強のプロトタイピングツールだと思う

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ちょっと前にアプギガさんで紹介されていた「Bubble」。
plus.appgiga.jp

コード不要で独自Webサービスをブラウザ上で無料開発できる

ということで、興味津々、色々といじってみました。
確かにアプギガさんが言うように、簡単なWebサービスを作るだけなら、本当に簡単にできます。
ただし、全くプログラムを作ったことがない人にはちょっと難しいです。
「昔プログラムを作っていたけど、今はプログラムから離れちゃった」という方にはオススメです。
恐らく、すぐにコツを覚えて、GUI だけで Webサービスを作れてしまうでしょう。
この体験は結構感動ものです。

本番には使えない理由

ただし、やはりこのサービスを本番利用するのは、現時点では厳しいものがあります。
具体的には次のようなところが気になりました。

レスポンシブ対応していない

 Bubble はレスポンシブ対応していません。画面サイズは固定となります。今時、ありえないですよね?
 モバイル対応をするときは、モバイル用のページを別に作成する必要があります。
 index に対応するページとして index_mobile を作るといった具合です。
 index の mobile version という項目に index_mobile を設定しておくと、スマホで index にアクセスすると自動的に index_mobile に飛ばされるという仕組みになっています。
 ただ、この仕組みはコンテンツブロッカーが働くとうまくいかないようで、コンテンツブロッカー(Crystal など)が入った Safari だとページが表示されません。
 これがあるとないとじゃ大違いですので、ぜひ、皆さん、レスポンシブ対応するように1票入れてください。
Bubble - Features Lab
 ここの一番上に「Responsive Page Design」というのがあります。ユーザーの一番の要望なようです。

バージョン管理ができない

 Bubble の内部的にはバージョン管理しているようなのですが、まだユーザに解放されていないです。
 そのため、「前のバージョンに戻したい!」なんて時は大変です。
 Application のクローンを作ることは可能なので、自分でクローンを作っておいて、バージョン管理するというのが、今のところ必要です。
 DB も手動で CSV などに吐き出してバックアップする必要があります。なかなか厳しいです。

DB が重い

 簡単なWebサービスならあまり違和感なく使えるのですが、DB にちょっとしたデータを入れただけで、すぐに遅いな〜と感じると思います。(環境によると思いますが)
 日本向けには作られていないので、恐らく日本から遠いところにサーバがあるのでしょうね。AWS を使っているっぽいです。

自由度が低い

 元々あるパーツだけで作るのであれば、本当に簡単ですし早いのですが、こだわりだすと大変です。
 「コード不要」の代償は「コードを書けない」ということでした。プログラマはイライラするでしょう。
 デザインなどにも色々と制約がありそうです。DB の設計もパーツに合わせて考えないといけません。

本番用としては今は無理。だけどプロトタイピングとしては最強

上で書いたとおり、本番用としては今は無理だと思います。身内だけで使うような簡単なツールとかなら本番でもいいかなと思います。
その代わり、プロトタイピングツールとして考えた場合、これに勝るツールはないと思います。
だって、GUI でお絵描きして、 GUI で DB と Workflow をセットするだけで本物のWebサービスとして動き出すんですよ。
そんなツール今までありました??
これなら、打ち合わせしながら、その場で動くプロトが作れます。紙芝居のプロトとは違うんです。
凄腕のプログラマなら、今でも打ち合わせしながら、その場で動くプロトを作れるかもしれませんが、Bubble の凄いところは、プログラムを書けない人でもその場で動くプロトが作れてしまう。そこだと思います。

bubble.is


2016/2/2 追記

「本番には使えない」って書いてしまっていますが、ハマって触っている今は「本番でもイケる!」って思っています。
理由は以下のページをみてください。

toka-xel.hatenablog.com