dev-edu

教育系の Web サービスやアプリなどを紹介

静的Webホスティングの Divshot が Firebase に合流

f:id:toka-xel:20151014095903p:plain

今朝方の Firebase からのメールが来ていました。
Divshot が Firebase に Join するとのことです。

www.firebase.com

Divshot とは

静的Webホスティングサービス。
コマンドラインでファイルをアップしたらすぐに公開できる簡単に使えるWebホスティングサービスの一つです。
Github Hosting の機能強化版とか、Heroku の Static版とか言われることがあります。
特徴的な機能は次の2つです。

1. 環境が3種類用意されている

開発環境(Development)、顧客テスト環境(Staging)、本番環境(Production)の3環境があらかじめ準備されています。また、それぞれの環境でバージョン管理された URL が発行されています。そのため、打ち合わせ中に前のバージョンがいいなどの話になった場合でもその場で、前のバージョンを見せられるという便利なサービスになっています。

運用イメージは次のような流れです。

(1) 開発者が Development 環境で開発
(2) デバッグが終わったら、Staging 環境に反映
(3) 顧客に Staging 環境で動作してもらう
   フィードバックがあれば、(1) へ
   フィードバックがなければ、Production 環境に反映してサービス開始

他のサービスでは1プロダクトにつき1環境が当たり前だと思うので、同じようなことをやろうとした場合、3プロダクト分確保するなどをやらなければいけないので面倒でした。
また、バージョン管理された URL などはないので、前のバージョンがいいという話になった場合は、古いバージョンのファイルをアップしなおす必要がありました。

2. 基本認証が使える

Development と Staging 環境については、基本認証が使えます。
これによって、公開前の状態でも安心して外部に置くことができます。
意外と基本認証が使える Static Web Hosting ってないんですよ。
Divshot は無料から使えますから、これは貴重です。

というわけで、真面目に Webサイト、Webアプリ(SPA)を開発するなら、Divshot はとても使えるサービスです。

Firebase のホスティングサービスは?

Firebase にも Firebase Hosting というホスティングサービスがあります。この Firebase Hostingの良い点は無料でいくつでも環境を作ることができることです。
そのため、結構気楽にファイルをおいてテストしたりしています。

ただ、機能は多くなく、上で挙げたような Divshot の特徴などは持ち合わせていないため、この環境で開発するのは不安がありました。

そこで、私の場合は、Divshot と Firebase Hosting の両方を使っています。

Divshot が Firebase に Join して何をするのか?

Divshot のホスティングの機能はとても優れていますので、恐らくは Firebase Hosting が Divshotに切り替わるような感じなのかなと期待しています。そうしてくれると、Firebase とだけ契約すればいいので、私みたいな人間には楽でうれしいです。
ただ、Divshot は無料プラン以外は結構お高いので、従来の Firebase Hosting に比べて値段が上がったらちょっと嫌だなと思います。まあでも Google 傘下になるので、そこは心配しなくても大丈夫かな〜?

まとめ

日本では Firebase を使って開発する人って少ないと思うのですが、環境は整ってきていると思います。
日本語の情報が少ないのがネックですが、価格も格安ですし、Webサイト、Webアプリを作っている方にはオススメです。

おまけ

Divshot には BootStrap ベースの Web のオンラインエディタとしての機能もついています。むしろ、昔はそちらがメインでした。
先日紹介した Pinegrow の オンライン版のようなものです。
オンラインで Bootstrap ベースの Webサイトを構築できてしまうので、とても手軽で便利なのですが、私が試したときは応答が今ひとつで使うのにストレスを感じてしまうような状況でした。Google 傘下に入ることでこちらの機能も進化してくれるとうれしいのだけれど・・・。