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オンライン学習サービスを分類し、何が流行っていて、これから何が流行るのか予想してみました

最近、国内でもオンライン学習のサービスが増えてきています。

自分の頭の中の整理も兼ねて、大きく3種類に分類してみました。

今、何が流行っていて、これから何が流行るのか、まとめてみました。

 

1. 独自のオンライン学習サービス

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YouTube ができたのが、2005年。YouTube を使ったオンライン学習サービスの原型である Khan Academy が 2006年に誕生しています。

その前にも Moodle や Sakai などの LMS を使った組織内の e-learning はありましたが、ここでは、Khan Academy 以降の動画を使って広く一般向けに提供される e-learningのサービス を「オンライン学習サービス」として定義したいと思います。

日本では、Khan Academy に遅れること 5年、「ドットインストール」と「schoo」 がともに 2011年から提供開始されました。日本のオンライン学習サービスはここから始まったと言っていいと思います。

その後、2013年に ShareWisSkillhub、2014年に gacco など、続々とサービスが開始され、今一番盛り上がっている分野です。

 

オンラインブートキャンプ

個人的に注目しているのは、ライザップのようなチューター付きの期間限定コースを提供する「TECH::CAMP」と「TECHACADEMY のオンラインブートキャンプ」です。期間を絞って、チューターがきちんと指導するということで、学習者にも確実に身につくという価値を与え、サービス側も高い価格設定ができるため、TECH::CAMP」と「TECHACADEMY のオンラインブートキャンプは伸びると思っています。今後、他サービスでもオンラインブートキャンプを行うところは増えてくるでしょう。

 

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2. マーケットプレース型オンライン学習サービス

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マーケットプレース型のオンライン学習サービスとは、そのサービスに学習者だけでなく、講師の方も登録でき、自由にコースを作って一般の学習者に販売できるシステムを指します。Amazon のオンライン学習版と考えると早いかもしれません。

このサービスの代表格は Udemy です。

Udemy が立ち上がったのが、2010年です。遅れること 5年、今年、UdemyBenesse が組んで日本に入ってきました。9月10日に wazaar がリリースという話もあり、これで、日本でもマーケットプレース型のオンライン学習サービスが流行るのではないか?と期待しています。

人に教えることを仕事としている方は、ぜひ動画を作って、Udemywazaar で販売してみてください。今ならライバルはほとんどいませんので、儲かる可能性も高いのではないでしょうか?

マイナスポイントとしては、手数料が高いことが挙げられます。Udemy は 2/3 も Udemy + Benesse に取られます。wazaar で 30% です。その代わりにお客を連れて来てくれるというのがマーケットプレース型の特徴です。

現在の Amazon や 海外での Udemy の興隆を見ていると、一番期待できる分野はここだろうと考えています。まだ出始めなので、どこがこの分野で大きな市場を取るのか、興味を持って観察しています。

 

3. オンライン学習サービスを作るためのサービス

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私は Fedora しか知りませんが、Fedora の Blog の Post を見ると最初が 2014年10月なので、恐らくはそのあたりから始まったものと思います。

Fedora は eコマースでいうと、Base や Stores.jp、カラーミーショップに近い立ち位置のサービスで、簡単にオンライン学習サービスを作ることができます。海外のサービスですが、日本語化も簡単にできるので、個人的には一押しです。

「独自のオンライン学習サービス」には一般の講師の方は参加できませんし、「マーケットプレース型」だと、コンテンツの審査があったり、手数料が高いなどの問題もありますが、Fedora で自分だけのオンライン学習サービスを作れば、手数料は最大でも 10% + $1 です。Udemywazaar の手数料に比べるとかなり安くできますので、そういう意味でもとてもよい選択肢だと思います。

ただし、Fedora の場合は、自分で宣伝をしなければいけないので、そこが辛いところですね。うまく Udemywazaar を使って宣伝し、Fedora で作ったサイトから購入していただくように誘導できるようにするのが一番よいと思います。

 

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WordPress + プラグイン

Fedora で上手く運用できるようになってくると、サイトをもっとカスタマイズしたいとか、手数料をもっと節約したいなどの要望が出てくると思います。そういったときにオススメしたいのが、WordPress にオンライン学習用のプラグインと決済用のプラグインを入れて独自にオンライン学習サービスを立ち上げる方法です。

WordPress なので、テーマなどもたくさんあるため自由にカスタマイズでき、決済用のプラグインも手数料の安いものを選べば、3% くらいにおさえることも可能です。

初期投資や運用コストが Fedora でかかる手数料よりも小さくなるようでしたら、こちらに切り替えるとよいと思います。

そういえば、wazaarWordPress なんですよね〜。

 

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まとめ

オンライン学習サービス自体がまだまだこれからっていうところだと思いますので、少し気が早い内容かもしれません。私の周りもオンライン学習サービスって無料なら使ったことあるけど・・・という人ばかりです。

ただ、私はよいコンテンツを作る方にはお金が集まって、そのお金がよりよいコンテンツを作成するのに使われる流れができると、業界全体のレベルアップになると考えているため、早く有料のコンテンツが適切に儲かるような仕組みができないかなと考えています。