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教育における革新的な技術のための5つの新しいトレンド

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引用元:Five emerging trends for innovative tech in education | Jisc

先週(9/23 - 25) に Oculus Connect2 という Virtual Reality の開発者向けカンファレンスが開催されていました。
前回、MinecraftOculus Rift に対応するという記事を書きましたが、教育にも AR / VR が入ってきそうな流れを感じています。
その流れの中で面白い記事がありましたので、ご紹介します。

www.jisc.ac.uk

書いている方はイギリスの e-learning の専門家のようです。
「教育における革新的な技術のための5つの新しいトレンド」ということで、AR / VR を念頭に置いている記事です。
この記事によると、5つのトレンドとは次のようなものです。

1. 学習にハリウッドを取り入れる

the tech currently being employed in Hollywood is sure to have an impact in the classrooms and lecture halls of the future
現在のハリウッドで用いられている技術は未来の教室や講堂での講義に影響を与えるはずです。

先日、ジュラシックワールドの恐竜たちと一緒に写真を撮ることができるイベントがセントルイス科学センターで行われていました。
ここでのイベントは iPad に Structure 社のセンサーをつけて、ジュラシックワールドの恐竜たちと子供達の絵を重ねて表示するものでした。
参加した人々は iPad に表示された映像を iPhone などで写真に撮って楽しんでいました。

www.wikitude.com

こういった技術は今は高価で難しいものですが、恐らく、そう遠くない未来に安価で簡単にできるものになってくると思います。
こういう技術を取り入れられたら学習は楽しくなるし、効果も高くなるでしょう。

参考:Structure 社のセンサー

The Structure Sensor is the first 3D sensor for mobile devices
日本語の記事だと Gigazine さんがわかりやすいgigazine.net

2. 仮想現実体験の魅力

VR is about to get a whole lot bigger thanks to ever better graphical representations of the real world
VR は現実世界の画像表現よりも非常に多くの貢献をしようとしている

実際に事故を起こす体験は普通の人はできないですが、VR だとそういった体験も可能です。
また、ツタンカーメンの墓を暴くような冒険の体験も可能です。

こういった今までの普通の手段では達成できなかったことが簡単に達成できるようになることは仮想現実体験の魅力だと思います。

3. ピクサーの技術トリック - 無料

the core-rendering engine used by Pixar has been made freely available to the public
ピクサーで使われているコアレンダリングエンジンは一般公開されており、無料で利用可能

アニメーション業界の巨人、ピクサーが使っているコアレンダリングエンジンである「Blender」は無料で使えます。
これを使いこなすとピクサーのようなアニメーションが作れるはず・・・。

参考:Blender

www.blender.org
日本語の情報はこちらblender.jp

4. 科学と数学は楽しくできます!

hearing about real-life situations where theoretical maths has been applied made the subject much more digestible
理論的な数学が適用された現実世界の状況について聞いたところ、その分野はもっと消化的?

すみません。うまく訳せなかったのですが、VR や AR の分野を学習するなら、数学をしっかりやれよ!って意味かな〜と思いました。
AR や VR をやるなら、そうですよね〜。

5. ゲーミフィケーションはうまくいく

some of the big game engines offer an opportunity to develop photorealistic games and experiences for education
ビッグゲームエンジンのいくつかは、教育のための写実的なゲームや体験を開発する機会を提供しています

Unity や Unreal Engine、CryEngine は今は無料でも利用できるようになりました。
これらは簡単に 3Dモデルを扱ったゲームを作ることができるようになっています。
こういったものを使って教育のコンテンツを作っていくのもいいのかもしれませんね。

まとめ

まだ、AR や VR のヘッドセットのコンシューマ版が出ていない状況ですが、いずれ、AR / VR がゲームや教育だけでなく、様々な方面に伸びていく状況は間違いないと思います。そのときのために Blender や Unity、Unreal Engine、CryEngine などに触って、どんなものかというのは知っておいて損はないのかなと思います。
個人的に興味のある分野なので、今後も追っていきたいと思います。